ここがサイハテの。

30代女子

ブスも生きてていいのかな?という気持ちになったら直美。

顔 [DVD]

マンガ家の久保ミツロウ先生が「ブスいじりに、そろそろあきろよ!」

みたいなコメントしていて、うんうん、と思いつつ

つまり普通に私は黄金比率とかはかけ離れた顔なので

たまにむくんだ時の顔などが洒落にならない時もある。

かわいい女の子達も、気が緩んでいると顔自体はやばくなるはず。

しかしそれを緊張感で満たして生きているのだ。

電車の中で弛緩した顔でスマホゲームをいじってるサラリーマンみないなのが

ナチュラル大事みたいなとこを重要視してくるけど、

普通の女性が何回、トイレで化粧直してると思ってんだ。

 

藤山直美主演の「顔」という映画。

直美はさ、めっちゃ生きるって事に貪欲なわけ。

ちなみに主人公は直美って名前じゃない。

もともと、これは殺人を犯し整形を繰り返して逃亡していた福田和子の話を

映画化したもの。でも、映画は直美の為にあるといっても過言じゃない。

和子は10代から男関係が盛んっぽかったが、

映画の中の直美は35歳までひきこもりで実家の手伝いをしている。

そこがまず最高。昔から男遊びをしてる女はそれはそれで、

別のストーリーができちゃってるから。

次に、処女を捨てるというか半ば、無理やりなんだけど

個人的にはこうゆう女性を貶めるような表現は映像でも許しがたいが

世の中の女子は多分、処女なんてさっさと捨てたいと思ってたわけだから

ここは目をつむる。

トラックでそういうことがあり、ウェッウェッって泣きじゃくりながら

後ろの荷台からでてくる直美。ここも最高すぎる。

男にどうこうされたっていうより、単純に痛さで泣いてる。

そして、なぜかその後から、スナックに勤めたりして男が途切れなくなる。

これは、本物も映画も同じ。

でも、男によって狂わせられたというより、

自分の「性」の押さえが効かない様に見える。

それは、すごい性欲に溢れてるとかって話ではなく、子宮の話だな。

よく子宮で物を言う、とか。最近は聞かないか。

バカにされる時に言われるけど、なんとなくわからないでもない。

そもそも、言ってるやつらに子宮はないし、知らんだろ。

そして、本物の方は、時効ぎりぎりで逮捕されんだけど

映画だと、海に飛び込んで逃げんのよ。

それがさ、夜の真っ暗な海なわけ。

バタフライみたいな泳ぎ方でばしゃばしゃって。

そんで終わるんだけど。

生きて何かやり遂げたい、とかそういうのもない。

ただ、ただ、逃げなきゃダメだ!と思ったから、

隠れるでもなく、どこへ逃亡するでもなく、

海があったから飛び込んだっていう。太平洋だよ、しかも。

 

大体、女は厚かましくてずうずうしいわけ。

そんなんじゃなきゃ股から血たらして、会社でニコニコなんかしてらんないよ。

つまり、生きてるだけで充分。

そう思って寝る。